中国語検定3級のおすすめ参考書まとめ

改訂版 合格奪取! 中国語検定3級トレーニングブック 筆記問題編

中検3級は中検2級に比べて出題範囲が限られているので、中検3級の問題集は他にもありますが、あれこれ手を出すよりも、この「トレーニングブック」シリーズ一本に絞ったほうが絶対に効果的です! 私も問題集はトレーニングブックだけで合格できました。問題量も多いので、安心して本書だけに取り組んでください。

1回だけ問題を解いて終わりにするのではなく、本書を何回も解いて弱点をひとつずつなくしましょう。他の問題集は本書をやりこんでから取り組めばいいと思います。

CD2枚付 改訂版 合格奪取! 中国語検定 3級 トレーニングブック リスニング問題編

本番のリスニング問題と同じ形式(問題文、選択肢を通して2回読む)で問題が収録されているのでおすすめです。ただし、何度も聞いていると(精聴)内容を覚えてしまうので(それはそれでいいのですが)、ほかのテキストやポッドキャストなどで「初めて聞いた中国語を理解する練習(多聴)」も取り入れたほうがいいと思います。

キクタン中国語【初中級編】中検3級レベル

キクタンのよいところは、付属CDではなく、単語1つ1つに例文が載っていることです。
例文のない単語集を買ってはいけません。単語は文脈の中で覚えるものです。

キクタンは左のページに覚えるべき単語が、右側のページにその単語の例文が記載されていますが、右側のページだけ本書全体を通して2回読んでみてください。単語力が強化されたのが実感できると思います(私は実感できました)。

また、本書の単語を全部覚えなくても中検3級は合格できるので、安心してください。(日本語→中国語に訳せなくても、中国語→日本語に訳すことができればいいです。

生活中国語

中国語検定3級のリスニング力の基礎を固めるのに最適です。

リスニングの参考書は難しすぎるよりも、8割理解できるくらいの「ちょっと簡単かな」と思うレベルが最適です。その意味で「生活中国語」の単語レベルは中国語3級を受験する人がリスニング力をあげようと思うのにちょうどいいレベルだと思います。その意味で、『聴読中国語』は中検2級対策には良いですが、3級対策には難しすぎます。

収録されている課題文の量が多いので良いと思います。CDも2枚ついています。

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中国語検定3級に合格するための勉強法

中国語検定3級に合格するための勉強法

中検3級に合格するために大切なことは以下の3つです。

  1. 中国語を勉強する習慣をつける
  2. まいにち中国語のリスニングをする
  3. 多読・多聴よりも精読・精聴

この3つについて、それぞれ説明します。

1.中国語を勉強する習慣をつける

中国語検定協会のサイトにも書いてありますが、中検3級に必要な学習時間は200〜300時間です。私の経験上でもそれくらいです。平均して1日1.5時間勉強すれば(=1ヶ月で45時間)、半年程度で合格できます。

私の場合、幸いにも(?)通勤で毎日2時間、電車に乗っていたので、中国語はほとんど電車の中で学びました。電車に座っているとき小声でシャドーイングしていて、隣に座っていたサラリーマンに注意されたこともあります(あの時期は中国語学習の中毒状態で常識外れでした。すいません)。あとは中検やHSKの試験の前は主にカフェで1日2時間程度、追加の学習時間を確保していました。

モチベーションがあがらない場合どうするか?

中国語に限らず、何かを学ぶ際に誰もが突き当たる問題は、モチベーションがあがらず学習に集中できないことではないでしょうか?

『いまから1時間、中国語の勉強をするぞ』と思っても、疲れていたりすることもあるので、なかなか毎日続けられるものではありません。そんなとき、私は『とりあえず1分だけ、1ページだけでもテキストに目を通してみよう』と考え、とりあえずテキストを開きます。すると、けっこう1分、1ページだけに留まらず勉強できるものです。もちろん本当にモチベーションがあがらず集中できないときは、1分1ページで学習をやめます。大事なのは、毎日中国語を勉強する習慣をつくることです。

かの村上春樹も、小説を書くためには習慣が大切だとエッセイかインタビューで話していました。
毎日決まった時間に机にに向かい、たとえ1行も書けなくとも机に座っている時は音楽も聞かず、文章が浮かんでくるのを待つそうです。

[出典:村上春樹ロングインタビュー ]
習慣はすごく大事です。
とにかく即入る。小説を書いているときはまず音楽は聴きませんね。日によって違うけれども、だいたい五、六時間、九時か十時ころまで仕事します。
とにかく自分をペースに乗せてしまうこと。自分を習慣の動物にしてしまうこと。
一日十枚書くと決めたら、何があろうと十枚書く。
それはもう『羊をめぐる冒険』のときからあまり変わらないですね。決めたらやる。弱音ははかない、愚痴は言わない、言い訳はしない。なんか体育会系だな(笑)。

モチベーションがあがらず、どうしてもテキストを開きたくない時は、イヤホンで中国語テキストの付属CDを聞いたり、优酷などで中国ドラマや映画を観みることもおすすめです。

2.まいにち中国語のリスニングをする

他の言語も同じですが、中国語のリスニング力をアップさせるには、たくさんの中国語をリスニングしてインプットするしか方法はありません。また、スポーツの能力と同じように、数日中国語を聴かない日が続くと、リスニング力は落ちます。そして元のレベルに戻すのに数日(中国を聴かなかった期間に比例)かかります。

リスニング力を元に戻すために時間を使っていては時間がもったいないです。なので、毎日少しでもいいので、まいにち中国語を聴く習慣をつくることが必要です。

3.多読・多聴 < 精読・精聴

中検3級レベルでは、多読・多聴よりも、精読・精聴に重点をおくべきです(比率で2:8から3:7程度)。多読・多聴の重点を置くのは、早くて中検2級レベルからです。

『多読・多聴』とは、大量の素材を1度しか読まない・聴かないインプット学習を指します。
この時、インプット素材のレベルは理解できないほど難しくては効果がありません。自分の理解できるレベルより少し難しい素材をインプットします。

『精読・精聴』とは、同じ素材を何度も読み・聴くインプット学習です。同じ参考書や参考書の付属CDを何度も読み聴きすることが大事です。

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発音のコツ

母音の前の声門閉鎖

私は何冊も中国語の発音のテキストを読みましたが、母音の声門閉鎖について書かれているテキストが少ないので紹介します。ネイティブっぽく発音するコツのひとつは、母音の前で声門閉鎖することです。

声門閉鎖とは

声門閉鎖とは、(感じとしては、)舌のつけねを上顎の奥(喉の上側)につけて空気の道をとめることです。一度空咳をしてみてください。咳をする前に喉の奥がしまって呼気が塞がれる状態になりますが、中国語では、単独で母音を発音する際は、一度声門を閉鎖してから母音を発音します。
この時、塞がれていた呼気が母音と一緒に出てくるので、鋭い発音になると思います(声門破裂音といいます)。

日本語で母音を発音する際は通常は声門閉鎖しないので柔らかく聞こえますが、中国語は必ず声門閉鎖するので、少しきつく聞こえます。おなじ「あー」とか「えー?」とか言うだけでも、日本人より中国人のほうがきつく聞こえるのは、声門閉鎖も要因の一つだと思います。

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合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック リスニング問題編

CD3枚付 合格奪取! 中国語検定2級 トレーニングブック リスニング問題編

評価 ★★★★★

いつもの「トレーニングブック」シリーズ。文法問題編とともにリスニング問題編も中検2級合格には必須です。

やはり実際のリスニング問題と同じ形式でリスニング問題が収録されていることが良いです。またCDも3枚付いており、量も満足できます。効率的に中検2級に合格するには必須です。

内容は難し目なので、3級を合格してすぐに買ってはいけません。中検に特化していない総合学習的な別なリスニングの参考書や、Webや中国ドラマ・映画などで精聴・多聴して基礎力を固めてから本書に取り組んだほうがいいと思います。

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