中国語リスニングチェック―「聞く」から「効く」へ

中国語リスニングチェック―「聞く」から「効く」へ

徐 迎新 / 竹島 毅 駿河台出版社

評価 ★★★★☆

駿河台出版社の「リスニング」シリーズの中で、一番簡単なものです。

ただ、3級のリスニング対策としては難しいです。2級のリスニング対策でちょうどいいくらい。
私は、たくさん中国語の文章を読みたかったので、読解(リーディング)用として利用しました。

45の章から構成されており、ボリュームがあります。
たくさん文章を読みたい人、文脈の中で単語を覚えたい人におすすめです。

目次

Ⅰ 衣食住
1ファッションに凝る 2バーゲンで買う 3豆腐を食べる 4中華を味わう
5料理を作る 6中国酒を飲む 7住居を紹介する 8一人暮らしをする
Ⅱ 学習・仕事
9中国語を学ぶ 10試験を受ける 11中国語劇を演じる 12留学を決
める 13生活習慣を理解する 14教習所に通う 15仕事に励む 16職を
さがす 17アルバイトで稼ぐ
Ⅲ スポーツ・趣味・娯楽
18フィットネスクラブで鍛える 19優勝を目指す 20オリンピックに注目
する 21メールを送る 22カラオケを楽しむ 23マンガを見る 24ペット
を飼う 25油絵を描く 26映画に感動する 27コンサートに行く 28ディ
ズニーランドで遊ぶ 29紅葉をめでる 30中国を旅する
Ⅳ 家族・友人
31両親に感謝する 32田舎に帰る 33留学生と知りあう 34クリスマス
を祝う 35お客を招く 36結婚式に出る 37引越しを手伝う 38電話で
謝る 39恩師に贈り物をする
Ⅴ その他
40 文化祭に参加する 41マナーの悪さに怒る 42ボランティアを体験
する 43携帯電話の料金を支払う 44財布をなくす 45診察を受ける

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中国語検定4級に合格するための勉強法

入門〜中国語検定4級に合格するまでの勉強法

中国語の勉強を始めて、中国語検定4級に合格するために大切なことは次の2つです。

  1. 学習時間を意識する(120〜200時間)
  2. 発音をおろそかにしない

この2つについてそれぞれ解説します。

1. 学習時間を意識する(120〜200時間)

中国語検定4級は、個人差はありますが、時間をかければ誰でも合格できます。
合格に必要な学習時間は120〜200時間です。
ただし、学習時間が200時間に到達する期間が長すぎてはいけません。
例としては以下のようになります。


【パターン1】 毎日2時間勉強(週に14時間、月に60時間)
⇛ 3.3ヶ月で学習時間が200時間に到達。余裕で合格できます。
早ければ120時間に到達したあたりで合格できます。

【パターン2】 月曜から金曜だけ1時間勉強(週に5時間、月に22時間)
⇛ 9.1ヶ月で学習時間が200時間に到達。合格できます。学校や仕事が忙しいかもしれませんが、できれば週末にも時間をとって、半分の期間で合格したいところです。

【パターン3】 週末に2時間だけ勉強(週に2時間、月に9時間)
⇛ 22.2ヶ月で学習時間が200時間に到達。記憶の定着が悪く、200時間勉強しても合格できないかもしれません。


 

なぜ期間によって、このような差(効率)ができるのかというと、人間は忘れるからです

中国語を学習するなかで覚える様々な事柄(文法、単語、発音など)は、互いに関連性があります。
例えば、文法の勉強である例文を読んだ時、「あ、この単語は3日前にあの参考書で見たやつだ」と思うのと、3週間前に見たことを忘れていて、何も思わないのでは、記憶の定着が違います。
(もしも「忘却曲線」ということばを聞いたことがなかったら、ちょっと調べてみてください。)

特に中国語入門〜中検4級あたりは、覚える範囲が限られている(狭い)ので、時間をかければ必ず合格できます。
また、「覚える範囲が狭い」=「覚える事柄の互いの関連性が高い」ので、集中的に短期間で対策したほうが、効率的に短時間の学習で合格できるのです。

2. 発音をおろそかにしない

大事なことは、自分で発音できなければリスニングで聞き取れない。ということです。
ピンインが曖昧なまま単語の意味だけ覚えたつもりになっても、自分で発音することができなければ、聞きとった文章の意味がわかりません。

中国語検定のリスニングに苦手な人は、ピンインがあやふやなまま単語を覚えている可能性が高いです。中国語検定の3級、2級とこれから続くことを考えると、入門時からピンインを注意して覚えることが大切です。

 

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NHKラジオ まいにち中国語(バックナンバー)

everyday201504

NHKラジオ まいにち中国語(バックナンバー)
(画像は2015年4月号)
NHK出版 日本放送協会

評価 ★★★★★

私はNHKのラジオ講座を中国語以外にもドイツ語とフランス語と韓国語を受講(CDで)したことがありますが、お金がかかっているだけあってラジオ講座のコストパフォーマンスはとてもいいと思います。おすすめです。

また独学ではネイティブの中国語を聴く機会が少ないので、6ヶ月分のCDを繰り返し聴くことで、耳を中国語に慣らすことができると思います。

入門編である「まいにち中国語」は基本的に6ヶ月で1講座で、毎年4月と10月から新しい講座が開講されます。
が、中国語学習を始めたばかりの人は(特に独学の人は)、放送中の講座の1つか2つ前の講座のバックナンバー(テキストとCD)を6ヶ月分まとめて購入し、2ヶ月か3ヶ月で一気に終わらせることをお勧めします。

語学学習は最初の勢いが大切であり、1日1課(土日はなし)のスピードでは遅すぎます。
4月号の発音練習だけしっかりやったら、残りの5月から10月を何回も通しで読む&聴くほうが身につくと思います。

 

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語学力は学習時間に比例する

学校の英語の授業でしか外国語を勉強したことがない人は、あまり気にしていないかもしれませんが、語学力は学習時間に比例します。中国語も同じです。

特に学習開始〜中検3級までは(2級まで?)確実に比例するので、みなさんも普段の学習時間から合格時期を見積もってみると良いと思います。あるいは受験時期から毎週・毎日の学習時間を見積もることも可能です。

標準的な学習時間

中国語検定のサイトの「出題内容」には学習時間について以下の記載があります。
・4級;学習時間120~200時間
・3級:学習時間200〜300時間

2級以上については中検のサイトに学習時間についての記載はありませんが、ネットでは「600時間」とか「3級合格までにかかった時間の倍」と言われています。私も500時間程度で合格したと思います。

比例しいないケース

語学力と学習時間が比例しない場合は以下のケースに当てはまると思うので、学習方法を見なおしてみてください。

  1. 「読む・聴く・書く・話す」のバランスがものすごく偏っている
  2. 1週間の勉強時間が少ない(1週間に1時間で5年学習しても200時間になりますが、難しいかもしれません)。

 

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